余命10年の小説を読んだ。感情を揺さぶられる執筆がすごい

読み終えたのか自宅で良かったと本当に思う。

心から泣いた。涙が止まらなかった。

まるで自分が病気になったかのような確信に迫る表現。体験したことがあるかのような死の描写。それらが本当に胸を掻き乱した。

明日から余命10年のつもりで生きるのと、本当に余命10年しかないのは、意味が全く違うんだろうなと考えざるを得ない。

 

なぜここまで本当に深い表現ができるのかと、著者の名前で調べてみたら、ご本人がヒロインと全く同じ症状でご自身の体験から書いていると記載があった。

それを見たときに、彼らの表現は全部ご自身が体験して、想像じゃなくて、本当に体験したことなんだろうなーって想像ついて。本当に勝手だけど、その状況に涙が零れました。

 

ヒロインのような素敵な恋はできないかもしれないけれど、日々できることで逃げてるなって感じる事は、少しずつでも前に進まないとと心が震いたつような感じもあった。

 

和人の天才性は全く追いつけないが、逃げてるってヒロインから言われた時の和人の心情が少しだけ想像ついた。

似てる部分が1部はあるんだなと感じる。

悲しみに怒ってばかりもいられない。

私は私のできることで、人に貢献したり、何か伝えたり、自分を認めたりしてあげたいなぁと思った。

 

かつて、死ぬ瞬間の5つの後悔という本を読んだ。

やはりあれも物語として受け取ってしまっている。自分がいる。本当に自分の体験に落とし込む事は難しいのかもしれない。

けれど、人の本心から伝えたメッセージを私たちは読ませてもらってるんだなぁと本と言うものの、ありがたみを、人の人生を教えてもらうと言う深みを改めて知れた気がする。

 

自己啓発や、ビジネス本ばかりを最近読んでいたけれど、今後は小説も手に取って、心に栄養を与えていきたいと思った。

心に刺さる小説があれば教えていただけるとうれしいです。